悪質な「転載まとめ」に非難の声 リツイート数は元記事の40倍
NAVERまとめに投稿された「高橋克也容疑者逮捕のマンガ喫茶のその後…」という記事が一部で非難を浴びている。
記事はすでに削除されているが、筆者が最後に確認した時点でView数は14万以上、リツイート数は4000を超えていた。
一見よくあるまとめだが、注意深く読むとあることに気づく。まとめという体裁はとっているものの、中身は日刊サイゾーが掲載した
「『なんで1社だけなんだ!』ズレた方向に存分な効果を発揮したメディア・スクラム」という記事をそのまま転載し、段落ごとに見出しをつけただけ。
「引用」の範囲を明らかに超えた「転載まとめ」に、はてなブックマークやTwitterでは「単一ソースでまとめとは新しいな」、「これ引用の範疇なの?」
「NAVERまとめってPV稼げればこんなので良いんだ…」といった非難が相次いだ。
本来拡散されるべき日刊サイゾー側の記事は、現時点では127リツイートにとどまっており、皮肉にも、転載した側の方が40倍近くリツイートされた形になってしまった。
NAVERまとめを運営するNHN Japanは6月20日、「権利者より申し立てがあり、権利侵害の事実が確認できた」とし、この記事をサイトから削除した。
この件について、NHN Japanは次のようにコメントした。
「特定ページの内容だけをそのまま転載しただけのまとめがある
というのは極めて遺憾です。弊社では、情報の紹介ではなく、特定のページを、そのまま転載しただけのものは
決して認めておりません。それは、決して、まとめではありません。
弊社はプロ責法およびガイドラインに基づいて対応をしておりますが、著作権侵害の事実が確認できれば利用規約3条3号違反となります。
弊社としましても、迅速に対応いたします」(NHN Japan 広報)
余談だが、こうした「転載」問題は、NAVERまとめに限らず、実は個人のまとめサイトなどにもつきまとう。
例えば先日、2ちゃんねるから名指しで「転載禁止」を通告された、「やらおん」「はちま起稿」などのサイトは
記事の大半がどこからかの「転載」で成り立っているというのが実情だ。
記事全文がそのまま転載されていることも珍しくなく、著作権的には限りなくクロに近い。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1206/20/news111.html