福岡市の全職員に飲酒常識クイズ 職員は「効果があるのか疑問」と不満
飲酒に絡む不祥事が相次ぐ福岡市は5日、適度な飲酒量などを職員に知ってもらうため、
市役所内のネットワーク上でアルコールの知識をクイズで学ぶ「eラーニング」(情報技術を
活用した学習)を始めた。1万6300人の全職員に6問の2択クイズに挑戦してもらう。
4問以上不正解の人は、合格するまで“再履修”を課すという。
1カ月の自宅外禁酒などに続く不祥事防止策の一環で、設問は市の医師や保健師が
専門家の意見も聞いて作成した。
適度な飲酒量とされる「1日2ドリンク」(1ドリンク=純アルコール10グラム)について
(1)缶ビール(アルコール5%)500ミリリットル
(2)日本酒(同15%)2合(360ミリリットル)
−の選択肢から回答(正解は(1))するほか、アルコールが体から抜ける時間や健康への
影響についても考えてもらう。ネット上で採点され解説も読める。
担当する市職員健康課は「解説を読み、職員に正しい知識を身に付けてもらいたい」と
狙いを説明する。職員からは「まるで試験。効果があるのか疑問だ」「一人一人に(知識が)
浸透しそう」などさまざまな声が聞かれた。
西日本新聞 2012年6月6日
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/306193