福島県原子力損害対策協議会(会長・佐藤雄平知事)は31日、東京電力福島第1原発事故の完全賠償を求める緊急会合を福島市内で開いた。
東電からは次期社長の広瀬直己常務が出席したが、具体的な賠償基準などは示されず、出席者からは「誠意がない」との不満も出た。
会合には知事のほか、県内各自治体の首長や業界団体関係者らが出席。また、柳沢光美経済産業副大臣、神本美恵子文部科学政務官も参加した。
佐藤知事は会合で、特に土地や建物の賠償について早急な基準策定を求めた。これに対し、柳沢副大臣は「6月上旬には示したい」との意向を示したが、
広瀬常務は「もうちょっとお時間を頂きたい」と述べるにとどめた。
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