クボタは、カナダの現地法人クボタメタルコーポレーション(KMF)の敷地内に新工場を建設し、自動車ブレーキパッド用摩擦材のチタン酸カリウムを生産すると発表した。
投資額は9億4000万円。2013年4月に量産開始し、北米を中心に拡大する自動車ブレーキパッド向け需要に対応する。
同社は現在、自動車や各種機械のブレーキ・クラッチ用摩擦材、プラスチックや金属の補強材にも使用されるチタン酸カリウムを国内工場で製造し、国内外で販売している。
同社によれば、北米では環境に配慮した無石綿パッドへの取替需要や新車への搭載が拡大し、新興国でも新車生産台数の増加が予測されることから、摩擦材用チタン酸カリウムの需要拡大が見込まれるという。
カナダの新工場は、オンタリオ州オリリア市のKMFの敷地内に新設。摩擦材用チタン酸カリウム「ティーザクス」を製造する。工場の建屋面積は3600平方メートルで、生産能力は年間1000トン。
同社はカナダ新工場の新設で円高リスクを回避するとともに販売を拡大する計画。北米やアジアを中心に拡大する自動車ブレーキパッド需要に対応し、新製品の投入やシェアアップにより、5年後にティーザクス製品全体で売上倍増を目指す。
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