原子力発電所の運転停止が続き、この夏の電力不足が心配されていることを受けて、高
松市の大西市長は、市が取り組む節電について、猛暑だったおととしの電力使用量よりも5%減
らすとしている目標をさらに上回るよう対策の検討を指示したことを明らかにしました。高松市の大西市
長は、8日の定例会見で、全国の原子力発電所がすべて運転を停止したことにについて、「このまま夏
を迎えると電力需給がひっ迫し経済あるいは産業への悪影響が懸念されるが、安全性の問題が第一に優
先されるべきだと思う」と述べ、原子力発電所の再稼働と電力需給の問題を結びつけるべきではないとい
う考えを示しました。
そして、大西市長は、市の節電対策についてことし7月から9月までの電力使用量を、猛暑だったおととし
よりも5%減らすことを目標に取り組んでいると説明したうえで、「庁内の各局にさらなる対策について検討を
指示した」と述べ、目標の5%をさらに上回る節電の対策を検討するよう指示したことを明かにしました。
さらに、大西市長は、四国電力が今月中に発表したいとしている電力需要を抑えるための対策の内容を見
極めたうえでいっそうの節電が必要かどうか判断するとともに、万が一の停電に備えて病院やごみ焼却場、
それに上下水道の施設などでの対策も今後、考える方針を示しました。
http://www.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/8034741281.html