民主連携模索か…議員らと会談
大阪維新の会幹事長の松井一郎・大阪府知事は19日、東京都内で民主、自民、みんなの各党の中堅・
若手国会議員と会談した。代表の橋下徹・大阪市長が野田政権に対する批判を強めているが、民主党の一
部との連携も模索したとみられる。会談の出席者には、民主、自民両党執行部と距離のある議員も含まれ
、波紋を呼びそうだ。
会談には、自民の松浪健太、西村康稔両衆院議員、民主の松野頼久元官房副長官、みんなの小熊慎司参
院議員ら約10人が出席した。同府内を地盤とする松浪氏は、道州制実現を唱えるなど維新と近い。西村
氏は09年の党総裁選で谷垣禎一総裁と争い、その後、松浪氏らとともに世代交代を目指すグループ「新
世紀」を設立した。松野氏は鳩山由紀夫首相時代に官房副長官を務めたが、現政権とは距離がある。
出席者によると、松井氏は関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に触れ、「民
主政権のやり方はひど過ぎる」と批判。さらに「民主も自民も今のままなら元(の党勢)には戻らない」
と述べ、両党の将来に懐疑的な見方を示したという。
維新側は与野党を問わず中央政界と接触を重ねている。
橋下氏は「民主政権を倒す」と発言する一方で、大阪府市がまとめた「再稼働にあたっての8提案」を
説明するため、藤村修官房長官への面会を打診している。4日に会談した石原慎太郎東京都知事からは、
「維新政治塾」の講師を務める確約を取り付けた。
一方、松井氏は13日には、東京都内で安倍晋三元首相、菅義偉元総務相と会談。菅氏は「大阪都構想」
実現に向けた地方自治法改正案の自民プロジェクトチームの座長を務めた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120420-00000006-mai-pol