「地球に似た惑星」は銀河系だけで数百億個 ←その割にはなぜ地球に宇宙人が訪ねて来ないのか

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1 黒体放射(埼玉県)

「地球に似た惑星」は銀河系だけで数百億個

「生命が生存可能な惑星」の数は宇宙に約百億個あり、太陽から30光年以内にあるものだけでも約100個あるという推定が発表された。
銀河系の恒星のうち80%を占める「赤色矮星」を周回する惑星を分析した結果からの推定だ。

赤色矮星のうちおよそ40%では、その軌道を生命体が生存可能な惑星が周回している可能性があるという。

赤色矮星とは、太陽よりも小さくて温度が低い恒星のことだ。その数は極めて多く、銀河系の星の約80%を占めている[銀河系の中の赤色矮星の数は約1,600億個と推測されている]。
これだけ多く存在するということは、地球以外に生命体を探索できる場所が非常にたくさんあるということだ。

地球から比較的近い位置にある102個の赤色矮星について、6年間にわたって調査した結果とそれに基づく推測がこのほど発表された。
ヨーロッパ南天天文台の太陽系外惑星探査望遠鏡『HARPS(高精度視線速度系外惑星探査装置)』を使用した研究だ。

天文学者らはHARPSで、赤色矮星に見られる特徴的な揺動について調査した。これは少なくともひとつの惑星が、軌道の周回中に赤色矮星を引っ張っていることを示す現象だ。

この探索では、質量が地球と比べて1〜10倍の惑星が9個発見された。そのうち2個は、液体の水が存在しうる気温であり、生命が生存できる可能性があることがわかった。
赤色矮星は太陽よりも温度が低いので、生存可能地帯(ハビタブル・ゾーン)は、より恒星に近いところに存在する。

木星サイズの大きな惑星[地球質量の100倍〜1,000倍]が見つかったのは赤色矮星のおよそ12%未満で、これは、こうした大きな惑星が小さな惑星よりも珍しいことを示唆している。

http://wired.jp/2012/03/30/ten-billion-earths/