香川県の豊島の汚染された土壌の処理が大津市の民間施設で計画さ
れていることを受けて23日、大津市の越市長が香川県を訪れ、浜田知事に
対し、住民の理解が得られない限り土壌を搬入しないよう求めました。
香川県は、瀬戸内海に浮かぶ豊島にある廃棄物によって汚染された土壌7万
トンを大津市伊香立途中町にある民間の施設で処理する計画ですが、地元の住
民からは環境への悪影響を懸念して計画の中止を求める声が上がっています。
http://www.nhk.or.jp/lnews/otsu/2063758021.html こうした地元住民の意見を受けて、大津市の越市長が23日、香川県を訪れ、浜
田知事と会談しました。この中で越市長は、「住民は中止を求めており、搬入されれ
ば混乱が起きる」と述べ、住民の理解が得られない限り、搬入しないよう求めました。
これに対し浜田知事は「大津市の施設でも、ほかのものは問題なく処理されている
のに、なぜ豊島の土壌だけがダメなのか理解できない」と答え、計画通りに進める考
えを示しました。浜田知事の回答に、越市長は「住民の理解が得られれば搬入に問
題はないと思うので、大津市としても住民の理解を得るよう努めたい」と述べました。会談後、越市長は、「
搬入される土壌は施設で適正に処理できると思っており、住民に説明していきたい」と述べました。