体外受精に挑戦すること14回。妊娠、流産、離婚、再婚を経験し、米国病院での卵子提供を受けて、 ついに50歳で初産――。
週刊SPA!3月19日発売号の「エッジな人々」では、 40歳から10年にわたって不妊治療に取り組んできた野田聖子衆院議員を直撃。
――しかし、「普通の人」は卵子提供に500万円、不妊治療に500万円もかけられません。 「特権階級の贅沢」だという批判もありますが。
野田: でも、不妊治療にお金をかけられるだけ、働いてきたわけだし。 自分でできないことを人にまかせる自由は許されると思うんです。
努力は報われるっていう、資本主義国家にいるわけだから。
それでも「野田は国民の血税で不妊治療している」って言う人はいるよね。 でもね、卵子提供も出産も費用は全部、夫に出してもらっているんですよ。
――卵子提供から現在に至るまでの道のりは、フジテレビのドキュメンタリーで放送されましたが、
「障害を抱えた子が生まれるのを承知で子供をつくるなんて、エゴだ」と、だいぶ批判もあったようですね……。
野田: そういう批判は構いません。だって、出産自体、エゴじゃない? 子供の側から見れば。
親がエッチして、世に送り出されちゃって。ただ、ネット掲示板に「基地外」だ「ババアは引っ込んでろ」だの書かれたときは、 ずっと泣いてましたよ。
何だか日本人が汚く見えて。
外に出ると、そういう人ばっかりなのかなと怯えちゃってね。
だから、そういうときは野田聖子とわからないように変装して、すごい内向き女になってた。
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