依頼
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news/1332071916/21 違憲の府―一票の格差是正を早く
あの党首討論は、いったい何だったのか。
最高裁に「違憲状態」と指摘されている衆議院の一票の格差是正が、まだ進まない。
先月末の党首討論で、野田首相は自民党の谷垣総裁からの提案を受け、「違憲状態を脱するのが最優先」と明言した。
まず小選挙区で定数を五つ減らして、格差をただす。新たな選挙区割りを衆院選挙区画定審議会が検討している間に、さらなる
定数削減と選挙制度の見直しを決着させると語った。
「違憲状態」判決から1年、各党は格差是正と定数削減、制度改革の三つを同時に決着させようとして、もめ続けてきた。
ようやく両党首が、格差是正を先行させることで一致したのは合理的で意義があった。改革が動き出すかに見えた。
それなのに、である。
首相も首相である。
その後の国会で「最優先のことを念頭に入れながら、三つの話が成案を得ることに努力しようということ」と答え、格差是正優先の
方針をうやむやにした。まったく理解できない。
もちろん、各党の消長に直結する選挙制度を民主、自民両党だけで決めていいわけがない。だからこそ、まず民主党が比例80
削減という中小政党の反発が強い案を取り下げるべきだ。
ここまでかたくなな態度を見ると、結論を先送りして、あわよくば衆院解散を封じる口実に使う気なのだと勘ぐられても仕方あるまい。
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1