(CNN) アイルランドの首都ダブリンで、観光名所にもなっているクライストチャーチ大聖堂に保管してあった
900年前の聖人の心臓がなくなっているのが見つかり、警察が捜査に乗り出した。
警察によると、なくなったのは同聖堂内のチャペルにあった聖人ローレンス・オトゥール(1128〜80年)の心臓。
ハート形の木箱に収められ、檻(おり)で囲って壁に打ち付けてあった。
2日夜から3日正午の間に持ち去られたとみられるが、この間に侵入されたり破壊されたりした形跡はなかったという。
報道によれば、チャペルにはほかにも金の燭台などの貴重品があったにもかかわらず、心臓の他には何も持ち去られて
いなかった。教会関係者は心臓の紛失に大きなショックを受けている。
カトリック教会では聖人の身体の一部を聖なるものとして保管することがある。前ローマ法王の故ヨハネ・パウロ2世が
昨年、聖人の前段階である「福者」に列せられた際には、血液の入った小瓶が展示された。
http://www.cnn.co.jp/fringe/30005808.html