JR東日本、掘削工事の揚水作業で工費3割低減する新工法
JR東日本は掘削工事の際に、地下水位を下げるために揚水する作業で、従来より工事費
を約3割低減する新工法を開発した。地上から水か空気をジェット流体として地中に送り、
それで生じる負圧で地下水を地上にくみ上げる。2012年度中に試験施工して、効果を
確認した後、同社の工事案件で水平展開を図る考えだ。
掘削する土中に地下水がある場合、水をくみ上げて強制的に水位を下げる必要がある。
一般的に、地下水を地上のバキュームポンプで吸い上げるウエルポイント工法や、地下水
を水中ポンプで直接くみ上げるディープウエル工法を用いる。前者はくみ上げの際に作る
揚水井が直径50ミリメートル程度と小口径で済むが、揚程(水をくみ上げられる高さ)が
7メートル程度と低く、後者は揚程は高くなるが、揚水井が直径300ミリメートル以上と
大口径になる問題があった。
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920120305ceaj.html