国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)は27日、国会内で第5回委員会を開き、
リチャード・メザーブ元米原子力規制委員会(NRC)委員長から参考人聴取した。
メザーブ氏は、東電福島第一原発事故で菅首相(当時)が放射性物質を含む蒸気を外部に放出する「ベント」の実施などを指示したことに言及し、
「米国では考えられない。そんな決定を大統領がすることはない」と述べた。また、米国での原発事故発生時の対応について「規制当局(NRC)と
事業者が緊密に連携する。基本的に責任を取るのは事業者というのが徹底されている」と指摘。米国では原発事故対応で政治家が関与する
ケースは限定的との見解を示した。
(2012年2月27日21時40分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120227-OYT1T00928.htm