コウノトリの野生復帰が進められている豊岡市の円山川下流域を、湿地を保護する「ラムサール条約」に登録
する取り組みについて考えるシンポジウム「コウノトリはぐくむ豊かな暮らし」を、県弁護士会が18日に神戸市中
央区で開く。
ラムサール条約は水鳥などが生息する湿地の生態系を守るため、条約登録地を各国が管理・保護する国際条
約。県弁護士会によると、国内では釧路や尾瀬など37カ所が登録されているが、今夏にルーマニアで開かれる
締約国会議で円山川下流域が登録される公算が大きいという。登録されれば県内初となる。
シンポでは、水田で使う農薬を減らしたり、冬も水を張ったりする「コウノトリ育む農法」などのコウノトリの野生復
帰に向けた豊岡市の取り組みを、市コウノトリ共生課の上田篤課長が紹介。コウノトリの野生復帰や有機農法を
巡るパネル討論もあり、条約登録の意義を考える。
県弁護士会公害対策・環境保全委員会の永井光弘委員長は「環境保全を訴えてきた弁護士会の主張にも沿う
取り組みなので、但馬だけでなく神戸や阪神地区の人にも関心を持ってもらいたい」と話している。
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