創業家出身の3代目会長の巨額借り入れ事件で信用が失墜した大王製紙でお家騒動が激化している。12日に開かれる関連会社の臨時株主総会では
復権を狙う創業家が現役員の全員解任を求めており、創業家排除を目指す会社側は苦しい立場に追い込まれた。(夕刊フジ)
バトルの舞台となるのは、大王製紙の関連会社で紙おむつなどを生産するエリエールペーパーテック(栃木県さくら市)の臨時株主総会。
創業家で2代目社長の井川高雄元顧問(74)は、息子の意高(もとたか)前会長(47)に融資した関連会社7社の臨時株主総会の開催を要求。
裁判所はこのうちエリエール社の総会開催を許可した。
井川元顧問は、総会で現役員の解任を求め、自身の息のかかった役員5人の選任を求める構えで、創業家側は議案可決に自信を深めているもようだ。
他の関連会社でも同様に臨時総会が開かれる可能性が高い。
大王製紙は、大株主である創業家が退陣したことによって連結子会社でなくなっていた11社について、グループ内の株式を集めて再び子会社化させたばかり。
井川元顧問はこの措置についても無効を訴え、全面対決の構えを崩していない。
ティッシュ御曹司の豪遊に端を発した内紛は泥沼化の様相を呈している。
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120209/cpb1202092107004-n1.htm