http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=285012&nwIW=1&nwVt=knd 珍しい名字1万人超を収集
2012年02月05日08時28分
さて問題、これらの共通項は何でしょう? 一言、六月一日、肥土…。実は、どれも実在の「名字」―。ともに室戸市
出身の竹中速雄さん(64)、節子さん(64)夫妻=千葉県船橋市=がこのほど、職場などで出合った難読、珍読
の名字1万人分以上を収集し、1冊の本にまとめた。タイトルはずばり、「私は名前(姓)です」。
速雄さんは室戸高校を卒業後、上京。経済産業省に勤め、30年にわたって国内外で集めた貴重な貝約1200種
類を、昨年1月から室戸市の道の駅キラメッセ室戸「鯨館」に展示している。
名字の収集を始めたのは約20年前。仕事で名刺交換した際、予想外の読み方をする名字が続出。収集心≠ェ
くすぐられたのか、「面白い!」と一つ一つメモしていった。
中には「私の名前は喜ばれるんですよ」と名刺を差し出す証券マンも。見ると名字が「幸福(こうふく)」。一番驚いた
のは「眼目」さん。「ガンモクさんですか?」と聞くと、「サッカです」。絶対読めない…と舌を巻いた。
氏名となると、うそのような組み合わせもある。名字は「太」、名前が「丈夫」の「太丈夫」さん。うっかり「だいじょうぶ」
と読みそうになるが、「ふとり・ますら」と名乗ったという。
速雄さんに火が付くと、電話交換手だった節子さんも協力。電話口で珍しい名前に遭遇するたび、内心、小躍りしな
がら書き残していった。
収集範囲は新聞記事にも広がり、集まった名字は1万以上。メモ帳を捨てるのが忍びないと、本にまとめた。本を贈
られた友人らは「こんな名前が!?」「よく集めたねえ」。掲載されていない名字を教えてくれる人もおり、1カ月で新た
に300以上が集まった。
A5判で全512n。非売品だが、希望者には在庫分を無料で提供(送料は有料)。2人は「意外な名前の連続で、集めていても全く飽きなかった。家庭などで話題にしてくれたらうれしい」と話している。
問い合わせは竹中さん(047・448・0186)へ。