核燃料コスト隠蔽:聴取せず調査終了 経産省の職員証言
経済産業省の安井正也官房審議官が04年、使用済み核燃料を再処理せずそのまま捨てる
「直接処分」のコスト試算の隠蔽(いんぺい)を指示した問題で、
当時の内部調査で事情を聴かれたとされる25人のうち2人が取材に対し
「事情聴取を受けずにいきなり処分された」と証言した。
真相解明すべきなのに、ずさんな調査で早期幕引きを図った疑いがある。
しかし、経産省は「既に徹底的な調査をした」として再調査しない方針で、
隠蔽体質の根深さが浮かび上がった。
同7月、直接処分の方が安価であるとの試算の
存在をマスコミが一斉に報じたため経産省が職員25人を事情聴取し、同8月までに安井氏を
含む計13人を処分(厳重注意など)した。
この際、経産省側は「(安井氏らが)試算の存在を知ったのはマスコミの取材を受けた7月。
(部下が)報告したのにとどまった(隠した)ということもなく悪質ではない」と説明した。
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http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120205k0000m040094000c.html