http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/npb/news/20120203-OHO1T00031.htm “バスター弾”で周囲の度肝を抜いた。阪神の2年目、中谷将大捕手(19)が2日、フリー打撃で仰天の一撃を放った。
カーブマシンでの14スイング目。バントの構えから軽く振り抜いた打球は、勢いを落とすことなく左翼フェンスを越えていった。
圧倒的なパワーを見せつけた驚異のバスター弾。「入ったんですか。気付いてませんでした」と、
本人はあっけらかんと振り返り、大物ぶりを発揮した。
バスターはバントの構えからヒッティングの動作に入り、コンパクトなスイングになるため、一般的には長打にはなりにくい。
しかし、和田監督は「トップの位置を確かめたり、サク越えさせるためにバスターに取り組ませている」と、天性の長打力を磨くための方法と説明。
首脳陣の期待に応えるように、この日のフリー打撃では198スイングでチーム最多の16本のサク越えを見せた。
昨秋の高知・安芸キャンプで素質を見いだされ、2年目の春は初の1軍キャンプに抜てきされた。
「体つきも大きくなってきている。まだ上(半身)に頼る傾向があるけど、上と下のバランスが取れれば、もっと飛距離が出る」と
指揮官は成長途上の19歳の将来性を高く評価。片岡打撃コーチも「秋から期待していた通りのスイングができてる。
ゆとり教育世代だから、野球以外のところも指導しないと」と冗談交じりに、まだまだある伸びしろに期待を込めた。
打撃を生かすため、外野手に本格的に転向し、中堅の定位置を争う。俊介や田上、ドラフト1位ルーキーの伊藤隼とライバルは多いが、
圧倒的なパワーで台風の目になる可能性は十分。「今は下半身を使うことを意識してる。思い切ってやるだけ。どんどんアピールしていきたい」。
未来の大砲候補が沖縄・宜野座でその才能を開花させ始めている。