中国実験炉で事故 中国政府は公表せず
中国・北京郊外にある高速増殖炉開発の実験炉(CEFR、出力2万キロワット)が昨年10月、発電機があるタービン建物内で事故を起こし、停止していることが24日、
日本原子力研究開発機構の調べで分かった。中国政府が公表していないため、事故の内容などは不明。実験炉は同7月に発電を開始したばかりだった。
中国の実験炉は、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)と同様、熱を取り出す冷却材に液体ナトリウムを使用している。
燃料は濃縮ウランだが、2015年にはウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使い、増殖実験を始める予定だった。
停止中の実験炉は、原子炉を覆う格納容器がなく、中央制御室に運転員の休息用ベッドがあるなど、安全管理レベルが低いという。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120125/chn12012507190001-n1.htm