1970年代末の京大工学部は東大医学部より入るのが難しかった

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2 ステマ撲滅運動家(愛知県)
>>1の続き

 試験当日は適度な緊張感で、気持ちも体もちょうどいい感じでした。
自信過剰すぎるかもしれませんが、直前にいろいろな参考書を見ても仕方がなくて、
「やるべきことはやった、自分の力を発揮すれば結果は出る」と、自分に自信を持つことですね。
もし、直前にみたページが気になって、問題が解けない状況になったらあせりますよね。そういうノイズは入れない方がいい。

 受験勉強を終えると、世界のことが一通り分かったような気持ちになってしまうけれど、
大学では、また違うステージの学問体系があって衝撃を受ける。
大学で卒論を書くと、また一人前の専門家になったつもりになるけれども、
今考えると卒論なんて子供の遊びのようなものでしかない。
その繰り返しで(知識は)豊かで立体的なものになっていくのだと思います。
あのころに学んだことは、ほとんど覚えていないと思いますが、その後の人生でリニューアルされ、
アップデートされている。重要なのは個々の情報ではなく、一つのマイルストーンを積み上げたという達成感です。
そのことに自分なりの自信を持てばいい。それは会社に入った後も、すべてに通じることですね。【まとめ・岡礼子】

飯田哲也・環境エネルギー政策研究所所長=梅村直承撮影
http://mainichi.jp/life/edu/news/images/20120123mog00m040013000p_size6.jpg

<略歴>1959年山口県生まれ。NPO法人環境エネルギー政策研究所所長。
京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻(修士)修了。
自然エネルギー政策の専門家。2011年10月から総合資源エネルギー調査会基本問題委員会委員。