110番に「エアコン直せ」「息子起こして」 昨年の県警
2012年01月07日09:08
昨年の県警の110番受理件数は、前年比1964件増となる
12万3947件だったことが6日、県警通信指令課のまとめで分かった。
2004(平成16)年をピークに減少傾向だったが、2年連続で増加。
緊急性の低い相談や苦情の中には、自宅のエアコン修理を依頼する非常識な通報もあった。
同課によると、受理件数が増加した主な要因は、犯罪の目撃情報や不審者情報などが前年比2968件増え、
1万4798件だったため。携帯電話からの受理は全体の73.1%で、前年比0.4ポイント増だった。
緊急性の低い苦情や相談は1万7542件。前年比2958件減となったものの、非常識な内容も少なくない。
壊れたエアコンの修理の依頼を断ると「熱中症で死んでもいいのか」と悪態をつく通報者や、
外出先から「家で寝ている息子を起こしてほしい」と110番通報し、
断ると「(自分が家に帰るまでの)タクシー代を出せ」と要求する通報者もいたという。
一方、大事には至らず、笑い話のような事案も。
アパートに住む住民から「隣室から『させ、させ』『殺してやる』などの大声が聞こえた」との通報を受け調べると、
隣室の住民が競馬のテレビ中継を見ながら熱狂していた―という“オチ”もあったという。
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同課は「110番の回線数に余裕はあるが、緊急性の低い内容は相談窓口『#9110』に電話してほしい」と呼び掛けている。
県警は10日の「110番の日」を前に、9日午前10時から、各務原市のイオンモール各務原で
模擬通報体験などができるイベントを開催する。
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20120107/201201070908_15913.shtml