[ロンドン 5日 ロイター]
5日の欧州株式市場は続落。前日にイタリアの銀行ウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)が
株主割当増資の価格を大幅にディスカウントすることが明らかになったことを受け、
域内の他の銀行も資本増強の際、ウニクレディトと同様の事態に陥るのではとの懸念から銀行株が大きく売られた。
ユーロ圏のソブリン債をめぐる懸念も市場心理を悪化させた。
ウニクレディト(CRDI.MI: 株価, 企業情報, レポート)の株価は17.3%下落。前日には14.5%値下がりしていた。
STOXX欧州600銀行株指数は5.8%、イタリアのFTSE・MIB株価指数.FTMIBは3.7%それぞれ低下して引けた。
FTSEユーロファースト300種指数.FTEU3は、この日8.11ポイント(0.79%)安の1013.39で引けた。
DJユーロSTOXX50種指数.STOXX50Eは34.14ポイント(1.45%)安の2315.75。
米国で心強い内容の雇用関連指標が発表されたものの、欧州における株高には繋がらなかった。
ブリューウィン・ドルフィン証券の首席ストラテジスト、マイク・レンホフ氏は
「(この日発表された米国の雇用関連指標が)まぐれなどではなく、
また明日発表される雇用統計の数字がまずまずとなれば、株価は上向くだろう」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT805599020120105