[ニューヨーク 5日 ロイター]
雇用コンサルティング会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが5日発表した
12月の米企業の人員削減数は4万1785人となり、11月の4万2474人から1.6%減少した。
6月以来の低水準となり、失業率は依然として高止まりしているものの、労働市場の改善が示唆された。
ただ、前年同月の3万2004人と比べると31%増加。2011年全体の人員削減数は60万6082人と、
2010年の52万9973人と比べ14%増加した。
同社のチャレンジャー最高経営責任者(CEO)は声明で「2011年における人員削減は主に政府部門と
金融セクターで行われ、全体の41%を占めた」と指摘した。
2011年の政府部門における人員削減数は18万3064人に及び、チャレンジャーが記録を取りはじめた
2002年以来の高水準だった。また金融セクターにおける人員削減は6万3624人で、前年比165%と
急増した。
チャレンジャーCEOはまた、「残念ながら、これらセクターは2012年も試練に直面するだろう」と指摘。
「政府は歳出削減をめぐり非常に大きな圧力にさらされており、減税延長や債務上限の引き上げ、予算の議会通過
を達成するためには、歳出削減に向けいかなる手段もいとわないと思われる。つまり、さらなる人員削減が行わ
れる可能性があるということだ」と述べた。
http://jp.reuters.com/investing/news/archive/marketsNews?date=01062012 .