年明けうどん、全国制覇“王手”―。香川県内の製麺団体などで組織するさぬきうどん振興協議会(真部正敏
会長)が提唱した年明けうどんが2012年で4年目を迎える。秋田の稲庭や埼玉の加須など各地の名産うどん
も普及に名乗りをあげ、商標使用を申請した業者は宮崎県を除く46都道府県の522社(27日現在)に上る。
香川県内でも具材にこだわった新メニューが続々と登場。香川発の年始行事は着実に広がっている。
年明けうどんは元日から15日までに白いうどんの上にエビ天や梅干し、めんたいこなど正月気分を醸し出す
赤い具材を乗せたものが条件。商標使用を申請した業者は2年前(123社)の4倍以上となっており、地域別
では東京が最多の107社で、香川47社、大阪41社、愛知35社などと続く。
香川県内で年明けうどんを提供する店は11月末現在で51店。一部店舗では同協議会などが企画し、11月
に初開催した「年明けうどんレシピコンテスト」で最優秀の総合グランプリに輝いた「初日の出うどん」を販売
するほか、金時ニンジンやトマトなど赤い具材を使ったオリジナルメニューも準備されている。
元日の年明けうどんの振る舞い行事も4年目を迎え、栗林公園(高松市)と土庄八幡神社(土庄町)、総本山
善通寺(善通寺市)では、乾麺、半生麺などの配布や試食がある。
年明けうどんは全国の名産地にも拡大。10月に秋田県で行われた「日本全国まるごとうどんエキスポ」では、
稲庭、加須など全国9カ所のご当地うどんの団体が、年明けうどんの普及を盛り込んだ宣言を採択した。
同協議会は「全国でも正月の新しい食習慣として根付いてきた。今後は家庭料理として定着させることが大き
なテーマ」とし、さらなるPRに力を入れる。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20111231000072