朝日新聞「アサヒコム」終了、来年初めに「有料版」に一本化有力
新聞大手が有料の「電子版」創刊に踏み切る中、課題として浮上しているのが、
無料で記事を掲載してきた既存のニュースサイトとの住み分けだ。日本経済新聞は
早々と無料サイトを閉鎖して有料版に一本化したが、関係者によると、朝日新聞も
2012年初めに追随する可能性が高いという。有料会員が伸び悩んでいるのが、
その原因だ。
日経は2010年3月の電子版創刊と同時に、無料サイト「日経ネット」を閉鎖している。
日経ネットは紙媒体に掲載されている記事の約3割しか掲載されていなかったが、
月に4000円払って電子版の有料会員になると(紙媒体と併読しない場合)紙媒体に
掲載されている全記事を読めるようになった。逆に、無料で登録できる会員は、
機能の一部しか使えない。
朝日新聞社は11年10月31日、有料版の購読申込者数が5万人を突破したと
発表している。だが、最大2か月無料で購読できるキャンペーンを行ったこともあり、
その後は有料会員数が伸び悩んでいるのは明らか。無料サイトが有料版の
足を引っ張っている可能性もある。
全国紙では、読売新聞と毎日新聞が、ブロック紙では中日新聞がそれぞれ
12年春にも電子版の創刊に踏み切るとみられ、今後、無料で読める記事は
大きく減少する可能性もある。
http://www.j-cast.com/2011/12/20117056.html?p=all