村岡さん、よみうり写真大賞に11度目の入賞 「自分がいいと思う感覚を信じて、すべて写真に収めた」

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1名無しさん@涙目です。(愛知県)

村岡さん 11度目入賞

 第33回「よみうり写真大賞」ファミリー部門・秋の部で、吉野川市山川町の無職、村岡洋一さん(69)の作品「あー水をかけられたー」が入選した。
村岡さんの同部門での入賞は今回で11度目。「受賞した作品は自分の大切な財産。
こうして残していけるのが何よりうれしい」と、今までの受賞作を集めたアルバムを見つめて喜びをかみしめた。

 受賞作は9月に美波町で行われた、豊漁を願う西由岐八幡神社の秋祭りの一場面。みこしが家々を回る途中で男の子がバケツの水を思い切り浴びせられた。
村岡さんが、みこしと一緒に移動しながらシャッターチャンスを狙っていた時だった。
「(祭りでは)水をかけるとは知っていたが、バケツからかけるのには驚いた」と、ひたすらシャッターを切った。

 どこに出かけるにも、必ずカメラを持って行く。散歩中に見かけた、自分の体より大きな犬を連れて散歩する子ども、秋の夕日、幸せそうな夫婦。
自分がいいと思う感覚を信じて、とにかくすべて写真に収めるのだという。
「いつ、どんなシャッターチャンスに出会うか分かりませんから」と言葉に力を込める。

 そうやって行く先々で見つけた被写体のほかに、孫で小学4年の翔也君(10)、同1年の輝希君(7)の兄弟を撮ることも多い。
以前、村岡さんが撮影のために兄弟を公園に連れて行った時には、撮影に夢中になっている間に、兄弟の一人がいつの間にかいなくなり、大慌てしたこともあるという。

 「今度、孫を連れて出かけるときは、家内も連れて行きます」と笑う。
村岡さんに刺激を受けてか、数年前から妻、初美さん(60)もコンパクトカメラで写真を撮るようになった。村岡さんは「撮った写真を見せてはくれないんですが」と苦笑した。

 11度目の受賞でもなお、情熱は衰えない。「目標は何が何でも年度賞をとること。報道部門でも入賞したい」と今後の抱負を語った。
(2011年12月18日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20111217-OYT8T00815.htm

http://www.yomiuri.co.jp/photo/20111217-006352-1-L.jpg