「愛する男」が児童養護施設に寒ブリを寄付
富山県高岡市の児童養護施設「高岡愛育園」に15日、30代とみられる匿名の男性が、富山県
氷見漁港産の寒ブリ2本を残して立ち去った。同園が17日、明らかにした。添えられた手紙には
「寒ぶりを愛する男より」。刺し身や照り焼きにして振る舞われ、同園で暮らす44人の子どもたちは
思いもよらぬごちそうを堪能した。
同園によると、男性は15日午前9時ごろ、白い車で現れ、玄関先に青い箱2個を置いた。
気付いた女性職員が呼び止めようとしたが、男性は車に戻り、窓から手を振って姿を消したという。
青い箱には高級ブランドの氷見漁港産であることを示す「ひみ寒ぶり」の赤い文字。中に約10
キロと約8キロの大物が入っていた。手紙には「今日とれた寒ぶりです。皆様で食べてください」と記され、
「魚屋でさばいてもらってください」と現金1万円入りの封筒も添えられていた。
近くの鮮魚店でさばいてもらい夕食メニューに追加。15日は10キロのブリが大皿8枚の刺し身に、
16日には8キロのブリが照り焼き約60人分になって食卓に並ぶと、子どもたちは「とてもおいしい」と
大喜びでブリを平らげたという。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/12/17/kiji/K20111217002263520.html