対立構造
当コラムは23年前の昭和63年晩秋、体調を崩して入院した前社長の山崎實夫氏から引き継いだ。
そのころは週に3回、その翌年から週5回になり、鈴木覚、原田孝三、吉井惇一、松浦正人各市長、
そして市議会を、近くから眺め論調してきた。
その中で一番残念で、いつも疑問に思っているのは、市民間の対立構造と、惚れやすの飽きやすの市民性。
3期をつとめた鈴木市長は例外で、すべて1期か2期で、その後、反対派に変わっている。
松浦市政はその中で戦後初の4期目に入ったが、対立は今も変わらず続いている。
そしてまた、この数年の議会と市長との対決は、これまでで一番激しい。
市民にとっては全く迷惑な政争であり、対立構造の中で失われるものは、
方向性と信頼関係、そして生まれるのは疑惑と不信感しかない。
この対立の連鎖を早急に断ち切ることが、新しい地域活性化の道につながる。
防府の市民歌に「大平の峰はさやかに、佐波の瀬に夕月におう、安らけき光に満ちて、
麗しき我が故郷」と謳われている「誇りのある我が故郷」の未来を築くためにも、
市民の目線、市民の立場に立った市政運営を心から望み書き続けている。(耕)
http://www.hofu.co.jp/colum/colum.cgi?ac=view&p=2405