http://blogos.com/article/27121/ ジャーナリスト鈴木智彦氏
福島第一原発で作業員として働きながら、極秘に取材・撮影を続けていた、ジャーナリストの鈴木智彦氏が開いた会見の後半をお伝えする。会見では福島第一原発内の動画も公開された。
実際の作業員の働く様子や、作業後のスクリーニング(被曝量チェック)の様子も撮影されている。是非ご覧いただきたい。(BLOGOS編集部 田野幸伸)
http://www.youtube.com/watch?v=r9r0gq-OAa4&feature=player_embedded −暴力団の関与について
実際に確認した暴力団員はたった一人ですが、直接現場で働くというより、労働者を派遣するほうに入っていますので、労働者も暴力団の口利きで入ったと自覚していない人も沢山います。
これを証拠というのはあまりにも乱暴ですが、とある組織の所有車が、原発事故後、どんどんいい車になっていくので、あそこもそうだなという噂が立っております。
派遣の1割くらいが暴力団関連企業です。登記簿を見れば役員に組員の名前があるのですぐ分かります。
−日当はいくらもらっていた?
1万5千円、もしくは2万円です。ちなみに、僕はもらった日当は大熊町と二葉町に全額寄付しました。電気溶接の免許があると、3〜4万円もらえます。
月に100万円以稼いでいる人もいました。ただその人はFukushima50の中の1人でしたが。日立は太く短く、東芝は細く長く、という働き方の特徴があります。
−ヤクザのピンハネ率は
ケースバイケースなんですが、ヤクザが何次下請けなのかにもよります。今回の事故は東電が危険手当を出していないので、あんまり抜けません。
1人2000円、高くて2500円、安くて1000円です。ただ、もちろん非課税ですので、ある程度利益は出ているだろうと。
−Fukushima50の中に、本当にヤクザがいたのか
3人いました。組織名も分かっています。プラント名も分かってます。ただし、100%ヤクザだと断定できないのは、1回組から抜けて、その後組に復帰している人だった。
新しい名簿が出る前に事故が起きてしまった。なので、断定できないんです。