◆「面倒」派
◇理想の関係考えると重い。
調査は、国立社会保障・人口問題研究所が18〜34歳で未婚の男性3667人と女性3406人を対象に、昨年6月に実施した。
その結果、男性の61%、女性の49%に交際相手がいなかった。87年に同じ質問を始めてから最高で、
05年の前回調査よりも男性は約9ポイント、女性は約5ポイントもアップした。さらに話題になったのは、その約半数が「特に異性との交際を望んでいない」と答えたことだ。
本当なのか。とにかく話を聞いてみた。
東京都内の出版社で働く林雄也さん(27)=仮名=は、この7年間彼女がいない。細身で小顔。モテそうな今どきの青年に見えるのだが、
「彼女はあまりほしくないし、セックスなんて特に面倒」と言い切る。
面倒と感じるきっかけは、交際相手と深い関係になった経験だ。「彼女が自分を頼りにして安心している顔を見たら、気持ちが重くなった。
自分はこうあるべきだという漠然とした理想があり、『正解』の振る舞いができない自分はなんて駄目なんだろうと思ってしまう。
そうなると考えるのが面倒になる」。恋愛や人間関係に「正解」があり、正解を出さねばならないプレッシャーがあるようだ。
林さんの心の支えは、大好きな女性声優。「思いが一方通行なので傷つかずにいられる」のも魅力という。
3年間彼女がいない大学の理工学部4年、三野輪慶太さん(22)も、理由は「面倒」だから。研究が忙しく、男友達とワイワイと過ごしていた方が楽しい
。「同年代の女性だと、デートコースを決めたりクリスマスなどのイベントの準備をするのに手間がかかる。年上の女性にリードしてもらった方が楽かも」
http://mainichi.jp/life/today/news/20111215ddm013100038000c.html サークルや大学の友達との連絡手段は、専らツイッター。ツイッターのアカウントなら、メールアドレスよりも気軽に聞ける。
「一対一で誘って断られたら傷つくが、ツイッターでみんなで付き合っていれば気が楽。家族は『何で彼女を作らないの?』と不思議がりますが、僕って草食系かもしれません」る。