「同性愛者の権利は人権」=国際社会に擁護推進訴え−米長官
【ワシントン時事】クリントン米国務長官は6日、ジュネーブの国連欧州本部で10日の世界人権デーを前に演説し、
「同性愛者の権利は人権であり、人権は同性愛者の権利だ」と宣言、同性愛者など性的少数者の権利擁護に向けた国際協調を呼び掛けた。
一方、オバマ大統領は6日、米政府の関係省庁に対し、外交政策や対外援助を通じて性的少数者の人権擁護の推進を指示する覚書を出した。
人権問題を外交の柱に掲げるオバマ政権が、性的少数者を迫害する国々に改善を迫っていく姿勢を鮮明に打ち出した形だ。
クリントン長官は演説で、同性・両性愛者や身体的な性と自身の性認識が異なるトランスジェンダーなど「LGBT」と呼ばれる性的少数者の保護が
「今日残された人権課題の一つ」と言明。
世界中でLGBTが違法な存在として逮捕・処刑されたり、暴行を受けて殺害されたりしていると懸念を示した。
また、宗教や政治上の理由で多くの国にとって繊細な問題である点に理解を示しつつ、
「LGBT市民の人権を認める地球規模の合意を達成するため、努力しなければならない」と訴えた。(2011/12/07-14:21)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2011120700547