大和市が昨秋に実施した事務職員採用試験(大卒程度)の
合格者23人のうち5人が、採用を希望しながら最終的に
採用されなかったことが28日、分かった。退職者数の予測に
見込み違いがあったため起きた異例のケース。
採用希望者は新たに試験を受け直す必要がある。
試験は昨年9月に実施し、同11月26日に合格発表した。
合格者資格は1年間有効で、市は退職者が決まるたびに
成績上位者から15人を採用した。3人が辞退し、残りの5人は
採用を希望したまま採用期限の今月25日を迎えた。
市は過去4年間の平均をもとに4〜9月の間に9人程度が自己都合で
退職すると見込んだが、実際は5人にとどまったのが最大の要因。
市が把握している限りでは、これまで事務職員採用試験の合格者を
採用できなかったことはないという。市の職員数は1日現在で1820人(消防、病院含む)。
市人財課は「募集要項にも合格と採用は違うと記載している。
制度上、今回のようなことが起きる可能性はある」とした上で、
「今後は退職者数の予測の精度を高めたい」と理解を求めた。
採用されなかった一人は取材に対し、
「1年間を棒に振った。市はミスを認めるべきなのに、直接の謝罪もなく、
配慮を欠いた行為だ。理不尽で憤慨している」と述べた。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1111280032/