県、放射能不安に対応 持ち込み食材、検査OK 新潟
県は25日、県民が持ち込む野菜など食材の放射性物質検査ができる態勢を整備すると発表した。
これまでも独自に食材検査を実施、検査結果を公表してきたが、放射性物質による汚染への
県民の不安が高まっていることを受けて『食の安全・安心』確保の観点から、
県民が自ら確認できる検査態勢を構築することにした。検査機器の配備など受け入れ準備が整い次第、順次始める。
検査は県内3カ所で予約制で実施する予定だ。場所は今後調整し、有償化の方向で検討する。
県消費者行政課によると、簡易分析器を6台購入する計画だが、
他県でも同じような取り組みが始まっていることから簡易分析器が全国的に不足しており、
購入のめどがたった時点で、改めて開始時期など詳細を公表するという。
県民が持ち込んだ1キロ程度の食材を10〜20分かけて検査し、その場で検査結果を伝える。
食材は、家庭菜園や畑で育てて自分たちで消費する野菜や果物、山で採った山菜、井戸水などが主な対象になるとみられる。
県内では新潟など4市で民間検査機関が持ち込み食材の検査を有償で実施しているが、
多忙で手が回らない状態という。泉田裕彦知事は25日の記者会見で「とくに小さいお子さんがいる家庭では
心配の種がつきないので、自ら確認できるようにしたい」と強調した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111126/ngt11112602100000-n1.htm