1000億円超の巨額損失隠しで大揺れの精密機器大手、オリンパス。消えた巨額資金の行方に注目が集まるなか、菊川剛前会長(70)ら
旧経営陣が財テクに奔走した当時、投資アドバイザーとして関わったとされる金融マンに重大な関心が寄せられている。その人物とは、
野村証券OBのY氏で一連の「飛ばし」のキーマンとも注目される。「ヤリ手」「スゴ腕」(関係者)と囁かれ
、都内一等地の豪邸に住む同氏。気になる素性を追った。
オリンパスの損失隠し問題で、来日した英国人マイケル・ウッドフォード元社長(51)。24日、東京・霞が
関の東京地検特捜部を訪れ、同社の企業買収の経緯などについて担当者らに説明した。その後、証券取引等監視委員
会と警視庁の担当者とも面会。地検には捜査協力のため、自身が知る一連の経緯を説明したとみられる。
ウッドフォード氏の告発で明るみに出た巨額損失隠し。簡単に説明すれば、オリンパスがバブル崩壊後に抱えた
巨額損失を企業買収の資金などに計上して、すべてを消し去ろうとしたものだ。
手口として注目されているのは(1)08年、英医療機器会社ジャイラスを買収した際、約660億円を投資助言会社やファンドに支払った「
ジャイラスルート」(2)06年〜08年に国内3社を約734億円で買収、その直後に557億円で減損処理した「国内3社ルート」
−の2つ。このうち、国内3社の買収に関与したのがY氏とされる。
「彼は都内でコンサルティング会社を経営し、オリンパスは、このコンサル会社が組成するファンドに出資しています。90年代から現在まで
、オリンパスが関わったM&A(企業の合併・買収)や投資について、Y氏が主導的な役割を果たし、国内3社の買収スキームも組み立てたなどと言われています」(オリンパス関係者)
Y氏は一体、どんな人物なのか。同氏を知る金融マンは「彼は京都大学経済学部を卒業し、野村証券に入社。
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http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111124/dms1111241547004-n1.htm