就職「震災枠」、被災3県の大学生内定率上げる
昨年を2・3ポイント上回る59・9%となった来春卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)
について、岩手、宮城、福島の被災3県の大学からは「これまでになかった県外からの求人が増えたことで、
大幅な落ち込みが避けられた」などと安堵の声があがった。
ただ、過去2番目に低い水準という厳しい状況は変わらず、専門家は「各学校は県外の企業との間で新しく
出来たつながりを来年以降も生かす必要がある」と指摘する。
「東北地方の経済の先行きは不透明で、地元への就職もなかなか決まらず、本当にうれしかった」。
横浜市に本社がある家電量販店「ノジマ」に内定した宮城県の石巻専修大学4年の男子学生(21)は喜んだ。
実家は青森市で、地元での就職活動が難航していた9月中旬、同社への内定が決まった。
ノジマは「震災枠」として同大から4人の内定者を決定。
「被災地で就職が決まっていない学生がいると聞き、社会貢献の一貫として枠を設けた」と説明する。
(2011年11月19日13時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111118-OYT1T01344.htm