http://sekai-kabuka.com/-news-chet/ FX残高、開始から13年で1兆円へ
日本で個人投資家向けFX取引が始まったのは1998年10月。それから13年、日本のFX全体の証拠金残高が1兆円を超えた。
証拠金残高とは、個人投資家がFX会社に預けたお金。日本では1兆円あまりがFXを通じて運用されていることになる。
日銀よりも力を持った日本の個人投資家
1兆円と言われてもピンとこないかもしれないが、かなりの破壊力を持つ数字。先月31日、日本銀行は為替介入を実施、
1ドル75円台から79円台へと1時間で4円近く、市場を動かした。このときの介入総額は過去最大の7兆円あまりと言われている。
FXの証拠金残高が増えたと言ってもまだ1兆円だから、日銀に比べれば小さいと思うかもしれないが、FXの資金には
レバレッジをかけることができる。最大25倍のレバレッジならば1兆円の資金で25兆円分の運用が可能なので、日本の個人投資家は
日銀をはるかに上回る力を秘めていることになる。
FXの拡大でサービス向上に期待も
2年前の2009年9月末では6,355億円だったのが1兆円へ。レバレッジ規制を挟んでいながらもFX業界はものすごいスピードで
拡大してきたことになる。では、どのくらいの規模まで拡大するのか。日本人の外貨預金残高がおよそ5兆円。そのなかの
短・中期的な視野で預けられている預金については、まだまだFXへと移行する可能性が高そう。
利用者が増えれば、それだけサービスの向上や手数料(スプレッド)の低下に期待が持てる。FX業界の拡大は個人投資家にとっても
嬉しいニュースであることは間違いない。
(読売オンライン)