雑司が谷の魅力

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1名無しさん@涙目です。(東日本)

【街角モノがたり】東京・雑司が谷、人も猫もノ〜ンビリした街

 東京・池袋の高層ビル群を背に、都電荒川線の車両がゴトゴトと行き来する。
間近に騒々しい街があるのに、雑司が谷(豊島区)かいわいは、人も猫ものんびりマイペース。
JR山手線の内側にあるとは、にわかに信じ難いのどかさだ。

 東京メトロ副都心線・雑司が谷または都電荒川線・鬼子母神前で下車し、鬼子母神堂へ。
参道のケヤキ並木を抜けると境内は目の前だ。ご神木で都指定天然記念物の大イチョウは樹齢700年。
周囲は戦災を逃れたという。

 隣に古びた木造の駄菓子屋さん。もともと、あめ屋だった創業1781年の「上川口屋」だ。
きな粉あめ(11円)が1番人気で、香ばしさが口いっぱいに広がる。
13代目の内山雅代さんは「昔も今も、不思議と好みって変わらないのよ」と教えてくれた。

 落ち着いた住宅街を抜けると、明治初年にできた「雑司ケ谷霊園」だ。
途中で坂道を上らなければならないが、自転車を立ちこぎする元気な子どもたちに、すいすい抜かれてしまった。
うらやましい体の軽さだ。

 霊園には多くの著名人が眠る。東京を散歩することが大好きで「日和下駄」を著した永井荷風がいる。
ほかに、夏目漱石や金田一京助も。墓マイラーならずとも一度は訪ねてみたい。
ジョン万次郎の墓から霊園の外に出ると、しゃれた洋館「雑司が谷旧宣教師館」がすぐ近く。
19世紀後半の米国の郊外住宅風だ。

 歩けば15分とかからず池袋のサンシャインシティ。静寂と騒がしさの落差に驚く。
それにしても小腹がすいた。スタバもマックも良いけれど、やっぱり、もう一回駄菓子屋さんに寄っていこう。

【メモ】鬼子母神のケヤキ並木沿いに豊島区が設置した「雑司が谷案内処」では、お薦めスポットなどの情報を提供。

>>2以降に続く)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111112/dms1111121440002-n1.htm