徳島県は、吉野川沿いと沿岸部の海岸線を結んだサイクリングコース「Tライン」のルート設定に着手した。
豊かな自然環境を生かしたルートを設けて自転車利用者の拡大を図り、県民の健康増進だけでなく地域活性化や交流人口の増加につなげる。2012年度中の利用開始を目指す。
Tライン設定は、飯泉嘉門知事の3期目の県政運営指針「いけるよ! 徳島・行動計画」に盛り込まれた事業。
吉野川堤防の河川管理道路と海岸線を通る自転車専用道路を中心に、周辺の県道や市道など既存道路をつないでルートをつくる。
発着地や集合場所となる拠点施設を10〜20キロ間隔で設けて利用しやすくする。拠点は道の駅や公園を想定している。
11日に「健康増進に資する徳島自転車走行空間整備検討会議」が県庁で開かれ、県が西の起点を吉野川運動公園(三好市)、
海岸線沿いの北端を鳴門海岸(鳴門市)、南端をJR見能林駅(阿南市)に置き、利用可能な道路を抽出しコースの概略を示した。
委員からは、吉野川沿いは平坦(へいたん)で単調なため、上級者向けにTラインの支線として山間部を通るルートの設定や、県境まで延ばして四国他県とのネットワーク化を求める意見が出た。
県は検討会議で出た意見や自転車利用者の要望を基に、事業素案と案内板やレンタサイクルなどの各種サービス案を作成し、11年度中に検討会議に提案する。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/11/2011_132106114441.html 依頼690