東電社長、避難者の慰謝料半減、撤回へ=枝野経産相「指針は最低基準」
東京電力の西沢俊夫社長は8日の衆院予算委員会で、福島第1原発事故の避難者に支払われる慰謝料が9月以降、1人月額5万円に半減されたことについて、
減額の撤回や増額を「前向きに検討して実行したい」との意向を表明した。具体的な水準は、政府と相談して決定する。
政府の原子力損害賠償紛争審査委員会は慰謝料について、事故から半年は1人当たり月10万円とし、その後は減額するとの指針を提示。
東電はこれに沿って9月から支払額を減らしたが、対象者からは批判が相次いでいた。
一方、枝野幸男経済産業相は予算委で、紛争審査会の指針は「最低でもここまでもらえる基準」と明言。
その上で「慰謝料のような性格のものについてはしっかり支払うべきだ」と述べ、必要に応じて指針を超える賠償を行うよう指導する考えを示した。
いずれも吉野正芳氏(自民)への答弁。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111108-00000080-jij-pol