スレタイ 葬式行ったことあるか?焼香のやり方くらい知らないと恥かくぞ!
焼香客が何人でもお経が丁度終わる理由をみうらじゅん氏解説
みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJ
など幅広いジャンルで活躍。1997年「マイブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏
記』『マイ仏教』などの著書もある彼が、お経について考察する。
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不思議に思ったことはないだろうか? 焼香をする人の数が、数十人の葬儀も、数百人の葬儀も、
最後の焼香の人が終わってちょっとした頃に、ちゃんと読経が終わるということに。
これは焼香する人の多い少ないを僧侶が判断して、臨機応変にお経を読むことによって調節をして
いるという。焼香客が多い葬儀では同じ箇所をリピートしたり、ゆっくりと読み、逆の場合は途中をは
しょったり。
出席者にはお経の意味がわからないからこそできる、これぞ修行の賜物といってもいい芸当ではあ
るが、葬儀を式典として遺漏なく進行するという面では非常に重要だ。
レコードの同じ所を何度も繰り返すDJとちょっと似たようなものを感じるが、考えてみれば、ラップと
ターンテーブルでクラブの雰囲気を操るDJにとって、読経と木魚で葬儀の空気感までも司る僧侶
は、ある意味、大先輩といってもいいかもしれない。
※週刊ポスト2011年11月11日号
http://www.news-postseven.com/archives/20111105_68260.html