スレタイ:東証「大変遺憾である」
ご高承のとおり、大変遺憾ながら、最近、当取引所の上場会社の中で、そ
の子会社の取締役会の決議を経ずに取締役に対する多額の金銭の貸付けが行われ
たとの疑惑が指摘されているケースや、過去の企業買収に関連してアドバイザーに
対する不透明な報酬の支払いがあったとの内部告発が行われたケースが、相次いで
生じました。
これらの上場会社の経営者が株主の負託に背いて不当に上場会社の企業価値を
毀損したのではないかとの厳しい批判や、わが国企業のコーポレート・ガバナンス
の質に起因する問題であるとの指摘、さらには、他の上場会社の中にも同様の問題
を孕んでいる者が少なからず存在しているのではないかと不安視する声が、内外の
投資者から当取引所にも数多く寄せられており、証券市場の公正かつ適切な運営に
責任を負う立場から、深く憂慮しております。
中略
上場会社各位におかれましては、是非ともこの機会に、株主の負託に応えて企業
価値の向上に努めることが上場会社経営者の責務であることを社内に徹底するな
ど、コーポレート・ガバナンスの充実に注力いただくとともに、改めて自社のコン
プライアンス体制やその運用の状況に遺漏がないか再確認を行うなど、最善の努力
を払っていただきますようお願い申し上げます。
PDF注意※
http://www.tse.or.jp/news/09/b7gje6000002275d-att/yousei20111026.pdf※
http://www.tse.or.jp/news/09/111026_a.html