金沢市の主婦福田春奈さん=当時(27)=が2月に行方不明になり、石川県の海岸
から遺体で見つかった事件で、強盗殺人などの罪で起訴された元委託カメラマン若生
康貴被告(36)の勤務先だったNHK金沢放送局から、血痕が付いたタオルなどが見つ
かったことが21日、石川県警への取材で分かった。
県警は、福田さんの血痕の可能性があるとみてDNA鑑定を進める。
県警によると、同放送局から20日、血のようなものが付いたタオルや手袋などが局内
の共用スペースの物置で見つかったと通報があり、県警が十数点を押収した。タオルな
どは物置の隅の床に置いてあった。同放送局は「物置には若生被告も出入りしていた」と
説明しているという。
調べに対し、若生被告は一貫して事件への関与を否定。これまで同被告の乗用車から
福田さんの血痕が大量に検出されているが、凶器は見つかっていない。
起訴状によると、若生被告は2月6日夜〜同7日未明、福田さんから株式投資資金名目
で預かった現金800万円などの返済を免れるため、乗用車内で福田さんの首を刃物で刺
して殺害、遺体を石川県内灘町の砂浜に埋めたとしている。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/21/kiji/K20111021001864790.html