「歩行者」「逆走」相次ぐ通報 佐久地方の中部横断道
3月26日に佐久、小諸の両市で開通した高速自動車国道「中部横断道」に歩行者や自転車
が進入したり車が逆走したりしている―との通報が、管理する国土交通省長野国道事務所
などに相次いでいる。小諸御影料金所(小諸市)から佐久南インターチェンジ(IC)=佐久市
=までの約8キロ=地図=は利用無料で、区間内にある同ICや佐久中佐都IC(佐久市)な
どの入り口に料金所がないため、一般道と間違えて入った可能性がある。同事務所は複数
のIC付近に正しく誘導する看板を立て、進入防止対策に乗りだしている。
同事務所によると、通報は開通からこれまで1カ月に1回程度のペースで寄せられていると
いう。開通直後の3月28日には、電動車いすに乗った人が佐久北IC(小諸・佐久市境)付近
を走っている―との110番通報があった。県警高速隊佐久分駐隊が駆けつけ、80代男性を
保護。この男性は一般道と勘違いして進入してしまったと説明したという。翌4月には、佐久
南ICにある同事務所佐久南管理ステーションの職員が巡回中、自転車に乗った別の80代
男性を見つけて保護。男性は「どうして入ってしまったのか、自分でも分からない」と話して
いたという。
自転車については、通報で示された現場に急行したものの実際に走っている人を確認でき
なかったケースが4月に2件、6月に1件。車が逆走しているとの通報も3月と5月に各1件、
8月と9月には歩行者が路上にいるとの通報も1件ずつ、同管理ステーションなどにあった。
いずれも同管理ステーション職員が急行したが、確認できなかったという。中部横断道は現
在は対面通行で、逆走に気付いた車両は、路上で方向転換したと長野国道事務所はみている。
http://www.shinmai.co.jp/news/20111017/KT111016FTI090002000.html