お好み焼きを大牟田市のご当地グルメに育てようと、県立ありあけ新世高校(大牟田市吉野)の「てっぱん部」を中心にした
市民グループ「大牟田お好み焼き隊」が発足し、B級グルメの全国組織「愛Bリーグ」(東京)に加盟を申請した。
加盟が認められれば、来年3月に久留米市で開催されるB級グルメの祭典「九州B−1グランプリ」に出場する。
お好み焼き隊は、市内に50店舗以上がひしめくお好み焼きの街・大牟田を全国に発信するため、有志7人で結成。
大牟田市などで発行する地域情報誌の編集長を務める河口文香さん(34)が隊長に就任し、工務店社長やありあけ新世高校の教諭が役員に就いた。
地域のイベントなどに参加し、大牟田のお好み焼きをPRする「実動部隊」は、ありあけ新世高校の1−2年生約100人で組織する
「てっぱん部」が担う。昨年8月に発足したてっぱん部は炭鉱の街にちなみ、竹炭を使った黒いお好み焼きを考案。このアイデアは、大手コンビニエンスストアに採用され、実際に商品化された。
河口隊長は4日夜、大牟田観光プラザであった設立総会で、お好み焼き店を一人で切り盛りしていた祖母が3月に亡くなったことを紹介。
「鉄板の前で汗を流していた祖母の姿が忘れられない。大牟田のお好み焼きはどこにも負けない味。まちを元気にしたい」と意気込みを語った。
てっぱん部代表で、ありあけ新世高校2年の川野堅成さん(16)は「目標は来年11月の全国Bー1グランプリ出場。
さまざまなイベントで大牟田のお好み焼きをアピールし、地域に貢献したい」と力を込めた。お好み焼き隊は会員を募集している。会費は入会金が千円で、年会費は3千円。
「愛Bリーグ」にはB級グルメを提供する全国の76団体が加盟。
県内からは久留米市の「焼きとり文化振興会」、北九州市の「小倉焼うどん研究所」、田川市の「ホルモン喰楽歩(くらぶ)」が参加している。
=2011/10/06付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/266944