華欠き、集客弾まず 統一球で本塁打激減
優勝争いやクライマックスシリーズ(CS)進出をかけた戦いが佳境を迎えているプロ野球。
順位だけでなく、観客動員でも各球団で明暗が分かれた。前半戦からパ・リーグの首位を走る
ソフトバンクが快調に集客する一方、セ・リーグの人気球団である巨人が昨年比で観客数を落としている。
東日本大震災や今季から導入された低反発の飛ばない「統一球」が影響しているようだ。(プロ野球取材班)
ソフトバンクが主催する試合の1試合平均の観衆は3万1539人で、昨年より約1500人も増加。
本拠地のヤフードームでは今季、収容人員いっぱいの3万7025人を5試合も記録しており、
首位を独走するチーム状態同様、観客動員も絶好調だ。
セ・リーグに目を移すと、巨人の集客での不振が目立つ。東京ドームで、昨季はゼロだった
4万人を切る試合が今季は17試合にも上るなど、主催の1試合平均の前年比で約3900人も減らしている。
要因として挙げられるのが震災による自粛ムードだ。関係者は「修学旅行などの団体客が減っている」と分析。
もうひとつの理由が「貧打」。巨人は昨季、チームで226本塁打(1試合平均1・57本)を放ち、
711点(同4・94点)を挙げたが、今季は飛距離が落ちるとされる統一球導入の影響をもろに受け、
85本塁打(同0・72本)、361点(同3・06点)。「野球の華」といわれるホームランを楽しみにしてきた
ファンにとっては物足りない試合が続き、客数のダウンにつながっているというのだ。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110917/bbl11091714050004-n1.htm