【バンコク=寺岡秀樹】アフガニスタンの首都カブールで十三日、反政府武装勢力タリバンが
米国大使館や国際治安支援部隊(ISAF)本部を一斉に襲撃した事件で、アフガン治安部隊は
十四日朝、十九時間の戦闘の末に武装グループを制圧した。AFP通信が伝えた。
タリバン側はカブール市内の二カ所の警察施設前でも自爆テロを起こしており、民間の死者は
子供三人を含むアフガン人十一人と警察官三人の計十四人となった。治安部隊の六人が負傷した。
タリバン側は少なくとも六人が死亡した。
ライアン・クロッカー駐アフガン米国大使は、大使館の敷地内に少なくとも六発の携行式ロケット弾が
着弾、ビザ(査証)の申請に訪れていたアフガン人三人と警備員一人の計四人が負傷したことを
明らかにした。
同大使は「攻撃したのは(タリバンの一派である)ハッカニグループとみられる。大使館の職員らは
勇敢に行動した」と述べた。
攻撃は十三日午後一時すぎから自爆テロやロケット弾などで一斉に始まった。武装兵士は、
米国大使館から数百メートル離れた建設中の高層ビルから、大使館やISAFの本部を銃撃した。
アフガン国軍や治安部隊が応戦し、ビルから六人の武装兵士の死体が見つかった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011091502000037.html?ref=rank Mobius1 Engage.