任天堂は携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の販売を強化する。カプコンの人気ゲーム「モンスターハンター」の
3DS向けソフトなどゲームソフトメーカーのものを含めて今後、新作ソフトを次々と投入。本体も新色のピンクを発売し、女性ユーザーの獲得を図る。
東日本大震災の影響で3DSの販売は低迷、8月に踏み切った値下げの効果も続かず、年末商戦に向けて巻き返しを急ぐ。
カプコンの新作は「モンスターハンター3(トライ)G」で、任天堂向けとしては据え置き型ゲーム機「Wii」用に続く2作目。
3DS用の次作の販売も予定している。モンスターハンターはこれまで、ソニー・コンピュータエンタテインメントのゲーム機「プレイステーション・ポータブル」など向けに発売され、累計販売本数は1800万本に上る。
それだけに、岩田聡社長は13日に東京都内で開いた3DS新製品発表会で「有力タイトルがそろい、ソフトが一層盤石になった」と期待をにじませた。
ゲーム雑誌出版のエンターブレイン(東京都)によると、8月11日に1万円の値下げに踏み切った3DSの国内販売台数は、
14日までの1週間(8〜14日)で約21万5千台に達したが、8月第4週(22〜28日)は約5万8千台、第5週(29日〜9月4日)は約5万5千台と、値下げ直後の4分の1程度にまで勢いが落ちた。
値下げ効果を引き出すためには魅力あるソフトが欠かせない。任天堂によると「スーパーマリオ」「どうぶつの森」など同社の人気シリーズを
含む3DS向けソフト33本が来年にかけて発売される予定(一部発売時期未定)。岩田社長は「この機会に、3DSをDSの後継機としてしっかり普及させる努力をする」と決意を示した。
女性ユーザーをターゲットに新色を10月20日に発売する。ファッションコーディネートを楽しむソフトなども順次投入し、
女性ユーザーの比率を現在の4割強から、DSやWiiのように半数にまで引き上げたい考えだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110913-00000026-kyt-l26