同時テロ10年の米、厳戒態勢…イスラム系反発
【ニューヨーク=柳沢亨之】2001年の米同時テロから10年となる11日、再建が進むニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビルの跡地では追悼式典が開かれ、市民がテロの悪夢からの再生を誓う。
事件の首謀者ウサマ・ビンラーディンが殺害された今年は、報復テロの懸念から当局が厳戒態勢を敷く中での節目の式典となるが、イスラム教徒住民の間からは厳しさを増すテロ対策に反発の声も上がっている。
11日は、跡地に完成した記念公園も遺族に初公開される。園内では二つの巨大人工池を多数の木立が囲み、うち1本は、ビルの下敷きになってつぶれた後でよみがえった、通称「生存の木」。テロからの再生の象徴だ。
WTC跡地を含む市南端部の復興はめざましく、ニューヨークのブルームバーグ市長は6日、同時テロ後跡地に付けられた「グラウンド・ゼロ」(爆心地)の通称は、もうふさわしくないとの考えを述べた。
(2011年9月11日14時47分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110911-OYT1T00241.htm