バルサ未来形。圧倒的破壊力の3-4-3をひも解く。
ポルトとのUEFAスーパーカップから中2日の強行日程で迎えた29日のリーガ開幕戦。バルセロナは3-4-3の超攻撃的布陣を採用し、強豪ビジャレアルに5−0と圧勝した。
グアルディオラが3-4-3を用いたのはこれが初めてのことではない。だが、そのほとんどはスコアが開いたゲーム終盤になって実験的に用いたもので、
試合開始から採用した際には思うような効果が得られず、すぐに従来の4-3-3に戻していた。よって90分間通してこのシステムを貫き、かつここまで機能したのはこれが初めてのことだった。
そして何より驚かされたのは、これまで唯一替えがきかない存在だった司令塔のシャビが先発メンバーの中にいなかったことだ。
イニエスタやメッシがいなくてもバルサのサッカーは成り立つが、シャビがいなければ別のチームになってしまう。バルサの命であるボールポゼッションの中心として、
チーム全体のパス回しにリズムを与える心臓の役割を果たすシャビの重要性は、これまで何度もそう語られてきた。実際、これまで彼が欠場した試合では必ずボール支配率が低下し、チームはゲームをコントロールするのに苦労している。
だがこの試合でバルサは、そのシャビを抜きにして73%という極めて高いボール支配率を記録した。ベンチスタートしたシャビが登場したのは57分、既にスコアが4−0と開いた後のことだった。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110909-00000001-number-socc