強豪少年野球、人不足で休部
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201109100005.html 全国大会準優勝などの実績を誇る山口県上関町の少年野球チーム「上関皇座軟式野球スポーツ少年団」が、
少子化によるメンバー不足などにより、本年度で活動を休止する。メンバーの児童や関係者からは創部28年の伝統チームの休止を惜しみ、活動継続を願う声が上がっている。
1985年ごろは約50人に上ったメンバーは現在、小学6年生12人、4年生3人の計15人。礼儀や基礎を重んじるチームで周防大島町や柳井市から通う児童もいる。
6年生が卒業すれば試合出場は困難となるため、休止が決まった。過疎化による児童減▽地元上関中の野球部が2009年夏で廃部▽共働き世帯増加で児童の練習への送り迎えが難しい―などさまざま理由が重なり、
メンバー確保が難しくなった。
1983年に創部。小学生の甲子園と呼ばれる「全日本学童軟式野球大会」では87年に準優勝。その後も92、94、96年に出場した。今年も数々の大会で優勝を飾っている。
創部当初から2001年まで監督を務めた西哲夫総監督(64)は「伝統と実績のあるチームの休止は寂しい限り。子どもに野球をさせたい有志が声を上げ、存続してもらいたい」と願っている。